「水法」ってなに?伝統風水師が語る、水と「気」の奥深い関係

こんにちわ。伝統風水師 小林蔵道です。

最近、お客さまから「水法」に関する風水鑑定のお問い合わせを頂くことが増えています。水法はかなり高度な風水ですが、SNSやYouTubeのおかげで色々な風水が広まっているんだなと、実感するところです。

例えば、以前は風水といえば「西に黄色」「八宅派」程度でしたが、最近では玄空飛星派風水(フライングスター風水)の存在も広まりましたし、風水師でない方も知識を蓄えているようです。

ただ「水法」に関しては説明がとても難しいものです。しかしお問い合わせ頂くこともあるので、がんばって記事にまとめてみたいと思います。

伝統風水師 小林蔵道

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風水における「水法」とは

風水における「水法」とは

水法とは「物件(宅)周辺の水の流れを読み解き、人に与える影響を判断する技法」のことです。

具体的には、周辺の水路や小さな川、大きな川など、水の流れがどの方位からやってきて(来水)、どの方位に流れ去るのか(去水)を読み解きます。また流れだけでなく、宅の中心(太極)から池や川、湖などがどの位置にあるのかを見ることも水法の一部です。

なぜ水の流れを見るのか」というと、風水には「水の流れは気の流れ」という概念があり、これは「水が土地に気を運ぶ」というものです。そのため水の流れを読み解けば、運ばれた気がどんな影響を与えるのかまでわかる、ということになります。

水法の具体的な種類と技法

水法の具体的な種類と技法

まず、風水には大きく分けて次の2つの見方があります。

  • 巒頭風水
  • 理気風水

巒頭風水とは「目に見える形の風水」のことです。例えば、三角形の土地を表す剪刀殺や、袋小路の土地の死巷屋旗竿地にありがちな路冲殺などは、凶相の巒頭風水です。

理気風水とは方位や色といった、「目に見えない風水」を意味します。

また巒頭風水、理気風水それぞれに水法があります。これらを解説していきましょう。

巒頭水法

巒頭風水に関しては、巒頭風水の最も古い古典の1つ「地理啖庶禄」に次の記述があります。

「龍は水の君なり」「氣は水の母なり」

龍というのは、山並みのことで、風水では龍脈と言います。つまりこの言葉は「山から流れてくる水があるから水を論じることができる。その水があれば気の性質を見ることができる」という意味です。

そのため巒頭水法の鑑定では、宅と川や池、湖、海の位置関係、山と川と宅の位置関係などを、しっかり見極めます。

ちなみに巒頭水法(巒頭風水)に関する古典は山のようにたくさんあり、さらに同じ形でも古典によって名前が違うなど、とても複雑です・・・・・・。

では続いて、理気水法について解説します。

理気水法

理気水法として、問合せによくあるのは「玄空飛星派風水の八宮水法」ですね。八宮水法は簡単に言うと「水がいつどの時期に、どの方位から来て、どの方位に流れ去るのか」を読み解いて、その流れが人に与える影響を読み解く技法です。

もうひとつお問い合わせを頂くことが多い技法が「五鬼運財法」です。これは財運を爆発的に向上させる風水として知られているようです。ただ五鬼運財法1つとっても、流派によって違いがあり、施術するにもかなり条件が厳しいため、簡単に使える技法ではありません。

また「五鬼運財法で爆発的に向上した運気は、数年で以前より悪くなる」という副作用があることから、あまりおすすめできる技法ではありません。

その他の技法には、玄空飛星派の原点とも言われる龍門八局水法(はちもんはっきょくすいほう)些氏水法(さいしすいほう)生旺墓水法(せいおうぼすいほう)などがあり、お客さまの状況や鑑定内容によって使い分けます。

実際の風水鑑定では、水法だけを用いることはありません。居住者の宿命(四柱推命鑑定)や物件の建築年、土地の形や周囲の地形など、鑑定のあらゆる要素の1つが水法です。ご自宅やオフィスの風水が気になる方は、お気軽にお問い合わせください。YouTubeでは無料相談会も実施中です。

水法に対する誤解

水法に対する誤解

水法について解説しましたが、私が特に感じるのは「水法や風水に対する誤解」が多いということです。

水=財だけではない

水の流れは財の流れという概念はあります。しかし水は「健康」にも関係するものです。

技法によっては鑑定した結果、健康面に対する凶が強く出てくることもあります。

財運が気になる気持ちは分かりますが、財と健康は繋がるものということも、頭の片隅に置いてください。

水だけを見ても答えは出ない

水の流れは人の運を大きく変える」のは事実ですが、「水だけを見ても答えは出ない」ということを見落としている方が多い気がします。

例えば龍門八局水法は水法の1つですが、あくまでも「水を中心に見る」というだけで、水と合わせて山も見なければ龍門八局水法を使った鑑定とは言えません。逆に山を中心に見る技法「玄空大卦」も山と合わせて川を見ます。

つまり水法はあくまでも風水の一部であって、風水は水を含めた、山、川、大地、池、湖などすべてを見て鑑定するものです。

ですからよく耳にする「最強の〇〇水法!」のような情報には惑わされないようにしてください。1つの技法だけで、すべての吉凶を判断することはできません。

【まとめ】水法の目的は気の流れを正しく読むこと

【まとめ】水法の目的は気の流れを正しく読むこと

水法はものすごく幅が広く、難しい技法です。そのため水法そのものの理解には「実際の現場を見る実地」が不可欠です。

もちろん実際の鑑定でも、水の流れや宅と川の位置などを現場で直接見ます。

どうしても深く知りたいと思ったら、まずは身の回りの水の動きから観察を始めてみてください。あとえば近所の小川の流れ、道路の勾配、雨水がどちらへ流れていくかなど、よく見てみましょう。

意外な流れ方や、思わぬところに水の流れを見つけることに繋がります。そしてこうした観察を何千年と積み重ねてできた技法が、風水の水法です。

言い換えると、水の流れや水と物件の関係などを見ないことには、風水鑑定はできません。鑑定に関することでしたら、何でもお気軽にお問い合わせください。YouTubeでは無料相談会も実施中です。

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    伝統風水師 小林蔵道

     東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。

     京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のためのプログラムを開催。テレビやラジオにも出演。

     実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。

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