【伝統風水】旗竿地は良い?悪い?~改善方法の有無~
こんにちは!
伝統風水師の小林蔵道です。
これもよくある質問で『旗竿地の吉凶は?』と聞かれます。
まず最初に『旗竿地』とは何なのか?
この説明から入っていきますね。
旗竿地とは
別名で『敷地延長(しきちえんちょう)』『敷延(しきえん)』と呼ばれています。

竿に旗が付いたような形をしているから『旗竿地』と呼ばれ、敷地が延長されているから『敷延』と呼ばれてます。
このような形の土地は、通常通り接道している土地と比べると、少し安く設定されている事が多いですね。
一般的に言われているメリットとデメリット。
【メリット】
・人目を気にせずに暮らせる。
・小さい子供を遊ばせやすい。
・車を複数台置ける事がある。
【デメリット】
・陽当たりが悪くなりやすい。
・風通しがあまり良くない。
・奥まっている為、不用心。
・建築工事費が高くつく。
などが言われていますが、何と言っても『低価格』という部分が、旗竿地を人気にさせる理由の大きな一つですよね。
では、伝統風水の観点からみると、どうなのでしょうか?
旗竿地の風水は大凶!?
これもまた一概にダメ!と言い切れないのです。
ダメと言い切れない一番の要因は、土地の広さと敷地延長部分の幅などで、吉凶が変わるから…。
以前、旗竿地に新築の風水設計をしましたが、その時は土地の広さが、なんと整形地部分で220坪。
風水で大切な、水の流れ、建物の向き、建物の位置を自由に決めれる環境にあったので、全く問題なく建築する事が出来ました。
敷地が狭くても、隣地との関係で、吉となる場合もありますので、伝統風水独特の建物の詳細によって吉凶が変わる事をご承知頂いた上で、旗竿地のデメリットを書いていきますね。
①路冲殺(木煎殺)になる。
路冲殺というのは、丁字路の突き当りのような形からくる凶殺を言います。

私が伝統風水師の立場で旗竿地を、今まで鑑定してきた経験で、最も旗竿地を選んじゃいけない理由です。
路冲殺は、外家巒頭風水(建物周辺環境の風水)の中でも、凶作用が強い事で有名です。
また、路冲殺の気(エネルギー)が、玄関に当たる物件をよく見かけます。
路冲殺が、玄関に当たれば、人間関係の不和や散財、破財を招くと言われています。
改善策
すでに旗竿地に住んでいる方の為に、改善策をお伝えします。
この改善策があるからと言って、旗竿地を選ばないようにして下さいね。絶対に…。
下記の図の場所に、門の設置をお勧めします。
【ポイント】
・金属製。
・アーチ状になっている。
・格子状になっていないもの。

また、土地は購入してしまっているが、設計はこれからという方は、矢印の先に建物がこないような工夫をする方が良いでしょう。
②財運に恵まれない
建物の財運を確認する時の技法の一つで、玄関前から全面道路を見る技法があります。
前面道路の傾斜を確認し、流れてくる水の流れ(傾斜の高い方)を、来水と呼び、収入を表しています。
また、流れ去る水の流れ(傾斜の低い方)を、去水と呼び、支出を表します。
来水は、流れてくる水の始まりが遠ければ遠い程、吉と考えられているのです。
その来水が、全く見えない…旗竿地は、そんな環境になってしまうのです。

身動き取れない形殺
旗竿地の多くは、三方又は四方を建物に囲まれている状態です。
伝統風水用語でいう『困屋』に近い状態になります。
象意は、困窮や貧困と言われ、これも避けるべき凶殺の一つになります。
狭い土地の旗竿地は、このような事になりやすいので、注意が必要ですね。
まとめ
改善策があるものに関しては、改善策を書きましたが、無いものに関しては、どうしようも無いというのが事実です。
伝統風水は、『趨吉避凶』という考えを重視します。
『趨吉避凶』とは、凶を出来る限り避け、凶を避け続けると自然と吉が舞い込んでくるという事です。
この考えで行くと、『旗竿地は住むのに適していない!』という事になります。
まれに門の位置が、強い吉となる時がありますが、正直あまり期待しない方が良いでしょう。
かなり専門的な知識と経験が必要になりますし、全ての凶が吉と化する訳ではありませんので…。

伝統風水師 小林蔵道
東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。
京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のためのプログラムを開催。テレビやラジオにも出演。
実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。
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プロフィール

伝統風水師 小林蔵道
東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。
京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のための和風水プログラムを開催。テレビやラジオにも出演。
実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。