【伝統風水】陰陽理論とは~自然のルールに合わせる大切さ~

風水を学びだすとまず最初に出てくるのが『陰』と『陽』の概念。
ここでは、伝統五術の根幹ともいえる陰陽理論を、出来る限りわかりやすくご紹介します。

陰陽二元論などと言われているが、単なる二元論ではなく奥が深い。

この考え方や理屈が理解できると、悩みや問題、今何をするべきなのか?という事が見えてくる。

世の成功者は、無意識の内に、この陰陽理論を理解し、ビジネスなどに応用している。
それは、成功者のインタビューや著書を読めば、すぐにわかる事。

ジェームススキナー氏の名著『お金の科学』


スティーブン・R・コヴィー氏の名著『七つの習慣』

などの西洋の哲学書も、陰陽理論を踏まえて読むと、本当に結果が早く出る。
しかし、陰陽理論について何も書かれていない。

渋沢栄一氏の名著『論語と算盤』の中にも、陰陽理論は成立しているが、陰陽理論について書かれていない。

そんな『陰陽理論』だが、風水や四柱推命を活用して、人生を創る(造命)為に、必ず必要な要素となる。

陰陽論とは

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陰陽理論とは、古人が自然や社会を理解し、幸せに暮らす為の方法論であり、世界観であると考えられています。

万物は陰陽から生まれ、陰陽の相互関係によって、相生(生み出し合う)を繰り返し、発展し変化し続けるという考え方とされています。

陰陽はお互いの関係性により、この世に誕生し、お互いの関係性によって成長し発展していくのです。

簡単に説明すると

男性は女性の存在によって、成長し発展していく。
また、女性は男性の存在によって、成長し発展していく。

つまり男性の成長に女性の存在は欠かす事が出来ず、女性の成長にも男性の存在を欠かす事が出来ません。

これを、現代社会に当てはめて考えると…。

男性のみの会社よりも、男性と女性の働く会社の方が、男性は男性として成長し、女性は女性として成長するという事を表しています。

これは、男女の関係にだけ言える事ではなく『善悪』『苦楽』『意識と無意識』『光と闇』など、全てにおいて言える事なのです。

古人(特に東洋)は、これらの概念に対し、逆らうのでは無く、自分たちの為に共存共栄する道を選びました。
ゆえに、古代から現代に至るまで語り伝えられているのです。

古典の中の陰陽理論

日本や中国の古典の中に、陰陽論についての文献が多数書かれています。
勿論、伝統として、新しい時代にも、この大切な理論を理解し平穏な世界を作る事を願っての事でしょう。

古事記の陰陽

日本最古の書物である古事記には、物語として陰陽の調和の大切さが書かれています。

この国が出来る前から始まる。
神様もいない、固体と気体の区別すらない、混沌の世界からこの物語は始まります。
この混沌の世界こそ『無極』。

無極とは、陰陽がこの世に誕生する前の状態を言います。

細かい部分は省略しますが、無極の状態に『造化三神』が、誕生します。

造化三神ののちに八百万の神が誕生し、最後に生まれたのが伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)。

男性(陽=能動)の神様と女性(陰=受動)の神様。

この二柱の神様の関係性こそ、男性と女性の在り方(受動と能動)を表しています。

詳しい事を知りたい!という方は、竹田恒靖氏の『現代語訳 古事記』をお読みください。

凄くわかりやすく書かれているので、初めて読む方に超おすすめです。

黄帝大経 第九巻『素問』

世界最古の医学書と言われる『黄帝大経』の第九巻『素問』に、陰陽理論についての記載があります。

『清陽は天となり,濁陰は地となる。陽気は昇って雲になり,天気が下って雨になる。』

エネルギーが循環する様を表していると考えられます。

陽気は、どんどん天に向かって上昇するが、それも永遠に続く訳ではなく、極限に達すると、陰気となり下降が始まります。
そして、また陽気となり天に向かって上昇するのです。

陰を『悪い事』と考えると、悪い事が永遠と続くというのは有り得ない。
また、陽を『良い事』とすると、それも永遠に続く事は有り得ない。
自然の摂理が、教えてくれているんですよね。

易経の陰陽論

易経の中にも、陰陽理論が出てきます。

『一陰一陽これを道という。』

陰陽の互いの存在こそが『道理』であるという事。

また、易経の中の『乾為天』は、『陽気』について詳しく書かれていますし、『坤為地』の中では、陰気について詳しく書かれています。

中でも、重要に感じられるのは『互いを知る事こそ、己を知る事が出来る』という内容。

陰も陽も、どちらが良いというような物ではなく、互いに得意な部分を持ち合わせ、相手の得意を知る事で、自分自身の得意が知れるというのです。

類経の陰陽理論

古典医学書の『類経』にも、表れます。

自然界のすべては物質からなり、自然界そのものも陰陽の両気から成り立つ。
また、陰陽両気の対立と統一によって、成長を得る事が出来るという意味。

同じような事を言っているのですが、微妙なニュアンスの違いがありますので、いろんな陰陽理論を知る事で、より深い部分を知る事が出来ます。

伝統五術の根柢の陰陽論

伝統風水だけでなく、五術すべての中で『陰陽理論』が使われています。

陽が存在すると必ず陰も存在し、宇宙のありとあらゆるものは、この2つの気、陰陽で成り立つことを示している。

陰陽互根
陰があれば陽があり、陽があれば陰があるように、互いが存在することで己が成り立つ考え方。

陰陽制約
提携律とも言い、陰陽が互いにバランスをとるよう作用する。陰虚すれば陽虚し、陽虚すれば陰虚する。陰実すれば陽実し、陽実すれば陰実する。

陰陽消長
拮抗律とも言い、リズム変化である。陰陽の量的な変化である。陰虚すれば陽実し、陽虚すれば陰実する。陰実すれば陽虚し、陽実すれば陰虚する。

陰陽転化
循環律とも言い、陰陽の質的な変化である。陰極まれば、無極を経て陽に転化し、陽極まれば、無極を経て陰に転化する。

陰陽可分
交錯律とも言い、陰陽それぞれの中に様々な段階の陰陽がある。陰中の陽、陰中の陰、陽中の陰、陽中の陽。

【陰】
女性、弱さ、マイナス、月、 五腑 、北
夜 、 偶数、短波、高周波、求心力

【陽】
男性、強さ、プラス、太陽、五臓、南
昼、奇数、長波、低周波、遠心力

伝統五術の根底には、必ず陰陽理論が存在します。

伝統五術は、このような陰陽の性質を使いバランスをとる事を目的としているのです。

まとめ

本当の開運法『丁財両旺』を手に入れる最初の方法が、陰陽理論を生活の中で、利用活用していく事にあります。

『丁=健康』『財=お金』最低でも、この2つが手に入らないと幸せは無いとされています。

そして陰陽論の一部を、科学的視点で、根拠を持たせた『パレートの法則』があります。

世の中は、あらゆる法則によって成り立ちます。

正直な話、私が陰陽理論について、書くだけでもこれだけの量で足りません。
本当は、もっともっと皆様にお伝えしたい事があります。
という事は、本当の研究者が、陰陽について説明しようと思うと、本一冊で済まないかも知れないぐらいの情報量になるでしょう。

これだけ優れた陰陽理論ですが、恐らく世には出てきにくい…。
(出てきたとしても表面上だけ・・・)

なぜならば、陰陽理論の深い話の中には、受け入れがたい内容も含まれています。
ゆえに、多くの人には、受け入れられないでしょう。

また、映画 陰陽師のように、スピリチュアルで霊的な要素が多くの方のイメージにあります。

これも陰陽論で、本当に必要な『法則』は、世に出回りにくいでしょうね。

もしかすると、私の書いているブログも、多くの人が素通りしてしまうでしょう。
正しく本当の情報って、そんなもんなんですよね。

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伝統風水師 小林蔵道

 東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。

 京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のためのプログラムを開催。テレビやラジオにも出演。

 実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。

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京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のための和風水プログラムを開催。テレビやラジオにも出演。
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