【伝統風水】建物の方位の測り方~正しい方位測定が第一歩~
こんにちは!
大阪・京都の伝統風水師 小林蔵道です。
今日は、少しだけ実践的な話をさせて頂きます。
『建物の方位の正しい測定の仕方』
ここで間違うと、せっかくの伝統風水も効果が発揮されません。
真北と磁北 どちらを採用?
方位磁石を使って、測定しますので、皆さんがお察しの通り、磁北を採用します。
真北とは
伝統風水師 小林蔵道
北極星の位置。多くの地図は北極星の位置を基準に作られている。
磁北とは
伝統風水師 小林蔵道
名前の通り、方位磁石がさす方位
真北と磁北の差を偏角と言います。
ちなみにGoogle Mapは、真北を基準に作られています。
偏角を考慮する=磁北
となります。
建物の方位を測る前に!
微弱な磁力に注意!
方位磁石を使って、風水方位を測るとき、の注意点があります。
方位磁石は微細な、磁力の影響を受けてしまいます。
例えば…
- 方位測定中に、自転車が前を横切る。
- 地下鉄が走る。
- 近くに駐車車両がある。
- 鉄製の門扉やエクステリアがある。
- PCなど電化製品がある。
などなど、ほんのちょっとの影響で磁石は、間違った方位を指します。
外壁工事などで、足場が建っている状態も、方位測定する事が出来ません。
服装やアクセサリーにも注意が必要です。
- 腕時計やブレスレット
- ベルトのバックル
- 携帯電話やスマートフォン
- 金属製の文房具
などなど。
これらのものも、方位磁石を狂わす原因になります。
正確な方位磁石を使おう!
正確な方位磁石が必要です。
一般の方の場合は、『風水羅盤』を購入する必要はありませんよ。
建物が何度という事がわかればOKです。
ただし、安物を使うのはお勧めできません。
だって、方位盤がずれている事があるんですよ。
私のお勧めは上記のコンパス。
GWHOLE 方位磁石 価格1500円前後で、お手軽ですし、目的物の方位を測定する事が出来るので、建物の方位も測りやすいと思いますよ。
百円均一のコンパスや2~300円のコンパスはNGと思った方が良いですね。
それでも風水羅盤が欲しい方は
もちろん『風水羅盤』があるのが一番ですが、風水羅盤は正しく選ばないと、粗悪品がすごく多いのでお気をつけ下さいね。
数千円レベルの風水羅盤は、かなりの低品質です。
もしかすると100円均一のコンパスよりも精度が悪いかも知れません。
通常の風水羅盤は
八寸六分で2万円~3万円程度。
六寸二分で1万~2万円程度。
日本国内で、購入すると、もう少し高いかも知れません。
風水羅盤の種類
風水羅盤には大きく分けて3種類あります。
三合羅盤と三元羅盤
そして、三元三合の複合羅盤があります。
一般の方が、風水鑑定するレベルであれば、たくさんの目盛がある中で『地盤二十四山』しか使いません。
ですので、この三種類のどの羅盤にも、地盤二十四坐山は入っていますので、どれでも大丈夫です。
無難に考えると、 自宅の鑑定をするだけであれば、複合羅盤がお勧めですね。
実際の測定
建物の正面に立ち、方位の測定をします。
基本的には、建物の背面(坐)を基準に、測定しますが、使う技法によって異なりますので注意が必要です。
次に、建物の向きは、建物の正面という事になります。
わかりやすい形であれば、問題ないかもしれませんが、少し複雑な形になると、自分で向きを判断するのは難しいでしょう。
経験の少ない風水師が、良く間違いを起こします。
設計者の意図
空気の流入量
採光の量
など、判断基準に定義はありますが、誤解を招くかもしれませんので、ここでは説明を止めておきます。
正しい八方位は?
実際の測定が完了すれば、あとは八方位を当てはめるだけですが、ここで一つ問題があります。
45度分割を使うか、30度&60度分割を使うか…という問題です。
伝統風水師は、45度分割を使います。
日本の家相家は、30度&60度を使いますが、複雑な理論で考えると、根拠に乏しいと考えています。
まとめ
これで一応、方位測定ができるはずです。
とはいうものの、方位測定は、伝統風水師にとって、一番難しい作業。
正直な話、一般のお客様が、自分の建物の方位を測定するのは『無理』と思っています。
ですので、仮にお客様が、私に自分の家の坐向を言ってきたとしても、考慮しません。
実際に、お客様が自分で測定した方位と、まったく違う場合が多々あります。
近代住居は、建物の向きをあまり意識していませんので、本当に複雑で測定しにくいんですよね。
間違う可能性がある事を、十分に認識した上で、この情報を活用して頂けますようお願い致します。
伝統風水師 小林蔵道
東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。
京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のためのプログラムを開催。テレビやラジオにも出演。
実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。
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プロフィール
伝統風水師 小林蔵道
東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。
京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のための和風水プログラムを開催。テレビやラジオにも出演。
実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。