【風水】ビルトインガレージは風水的にどう?~地相、家相の間取り的に考える~

こんにちは!

大阪・京都の伝統風水師 小林蔵道です。

都会の限られたスペースの中で、効率性を追求すると、必ず検討されるのがビルトインガレージ(インナーガレージ)。

確かに、風雨から車を守ってくれますし、荷物の搬入搬出なんかも、すごく楽ですよね。

更には、固定資産税が安くなる事もあるみたいですね。

では、伝統風水でビルトインガレージ(インナーガレージ)は、吉となるのでしょうか?
それとも凶となるのでしょうか?

伝統風水『ビルトインガレージ』の吉凶は?

伝統風水は『地相』と『家相』『時間』の三つの観点で考えるのですが、今回のビルトインガレージの場合は、『家相』を重要視して説明します。

『地相』と『家相』は、大きく分けると『巒頭』と『理気』の二つに分かれます。

理気風水は、建物によって変わる風水で、ビルトインガレージを建物のどの位置に配置するか決めるのに良く用いられます。

その為に、建物の方位、間取り図面、建物の築年、住む人の生年月日時などから、吉凶を導き出すので少し難解になります。

巒頭風水は、建物の形や周辺地形の形などから、吉凶を判断する技術になりますので、一般の方でも十分に判断が可能です。

今回は、巒頭風水を中心にお話しますね。

【巒頭風水】ビルトインガレージのシャッターの有無

伝統風水でビルトインガレージを判断する時は、下記の三つの条件で、吉凶が大きく変わります。

  • 三方がしっかりと壁に囲われている。
  • 入り口部分にシャッターが付いている。
  • 駐車場から直接建物内に入る事が出来る。

つまり、しっかりと『風』の存在を遮れる形になっていなくてはいけないという事です。

その理由は後述します。

三方が囲われず、シャッターが無い場合。

【伝統風水】地劫殺となり、駐車場上に住む人の気が定まらず凶となる。

このような形(形殺)の場合、伝統風水では地劫殺と呼び、駐車場上に住む人の気が安定せず、しっかりと休むことができないと言われています。

【伝統風水事例】
地劫殺の上に寝室を構える家。ご主人は、飲み歩きほとんど家に帰ってこない…そんな状態だったそうです。
今回の写真のように二方しか壁に囲われていませんでした。
風水鑑定をした結果、寝室の方位自体に問題はなく、寝ている方向も問題ありませんでした。

『改善策』
改善策として、空いている箇所にも、壁(簡易なもの)を設置して頂き、シャッターの設置をして頂きました。

『結果』
三ヶ月後から次第に飲み歩く量が減り、半年後には毎日帰ってくるようになったという事です。
夫婦関係が原因では無かったっていう事ですね。(笑)

ポイントは、シャッター、壁が無い、つまり外と同じ環境のビルトインガレージは、建物の間取りの一部と考えないのです。

ベランダと同じ考えかたです。
ベランダは、建物の一部と考えずに、風水の鑑定をします。

しっかりと風を遮れる空間となり、建物と繋がる事によって、建物の一部と考える事が出来るのです。

三方が囲われているがシャッターが無い!

【風水】三方は囲まれているがシャッターがなく、駐車場の真上にLDKが来る間取り

このような間取りの場合は、まず駐車場を屋内と考える事が出来ず、駐車場から建物に入る事が出来ません。

ですので、屋外と考えるのですが、駐車場の真上にLDK(リビング)があります。

これも同じような風水として考えます。

今回は、真上がリビングですので、家族の和合に影響すると考えられています。

【伝統風水事例】
地劫殺の上に寝室を構える家。ご夫婦と息子さんの三人家族だが、全く家族の会話が無く、それぞれが別々に食事するようなレベル。
図面のように、三方はしっかりと囲われているが、シャッターが無く、駐車場から建物内に出入りする事が出来ない間取り。
風水鑑定をした結果、それ以外にも色々な問題がありましたが、話がややこしくなるので、ここでは説明しません。

『改善策』
建物内に出入りできるように、リフォームを考えていたという事なので、玄空飛星派で位置を決定し造作。
シャッターを設置してもらい、面倒でも駐車場を別で借りる事を提案。
自営業のお客様だったので、財運(収入と蓄財)に関する風水施術。

『結果』
最初は家族から不満が出たが、少しずつ改善し、3年後に別の居宅へ引っ越し。

『風水師の余談』
太極(建物の中心)をずらす事が出来たことによって、複数の技術で財に対して影響を与える事が出来た。

シャッターは付いているが風を遮らない!

網目になって風を遮る事が出来ない!

シャッターは付いているが、風を遮ってくれない。

この場合も、外と同じように考えます。

なぜ、1F部分が外部と同じだとダメなのかという事は、これから説明させて頂きますね。

なぜ風を遮る必要があるのか?

伝統風水の原点の話になります。

『風水』という言葉の語源にもなっているのですが、伝統風水では『水』をエネルギーと考え、『風』をエネルギーを散じさせるものと考えます。

人間が、扇風機に当たり続けると、風に水分を奪われてしまい、脱水症状になってしまいます。

この原理と同じ原理だと我々風水師は考えています。

そして、建物の吉凶を考える時に、建物にとって大切な陽気は、大地から天に向かって上昇します。
水が水蒸気になる原理と同じ原理と考えられています。

『気』は、先ほど説明した『エネルギー』です。

このエネルギーが天に向かう時、『風』が当たる事によって、散じてしまい建物内に、エネルギー『気』が留まる事が出来ません。

したがって、駐車場上の部屋に、エネルギーが届かないという現象が起きるのです。

だからこそ、気が安定せず人が留まらないんですよね。

私の鑑定事例を紹介しましたが、全て『人が留まらない』という象意です。

人間も動物です。

エネルギーが行き渡らない、空っぽの空間に長時間いたくない…という事が起きてしまうんですね。

吉となるビルトインガレージ

吉となるビルトインガレージは

  • シャッターが付いている。
  • 三方がしっかりと壁で囲われている。

冒頭の説明の時に、『建物内に直接入れる』という事を書きましたが、太極(建物の中心)がズレてしまうという事を除いて、特に問題がありません。

逆に、理気風水を鑑定した結果、太極をずらして建築する事もあります。

まとめ

風水を駆使して、ビルトインガレージ(インナーガレージ)を作ろうと思うと、少しお金がかかってしまうかも知れませんが、私は建築の時にお金をかけてやっておくべきだと考えています。

私自身は、もともと建築不動産をしていましたので、あとから工事をする面倒臭い事や、リフォームの方が、費用が割高になる事をよく知っていますので…。

また、風水的に考えても、凶の象意が出てからリフォームをするのは、お勧めしません。

なぜならば『凶を避ける』事が、伝統風水奥義。
『凶意』は、表面化してしまうと、本当に面倒臭い事が、いくつも重なり起きる可能性がありますからね。

そういう意味でも、新築されるときに、しっかりと二つのポイントを守って頂きたいと思います。

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伝統風水師 小林蔵道

 東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。

 京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のためのプログラムを開催。テレビやラジオにも出演。

 実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。

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伝統風水師 小林蔵道

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