【伝統風水】吉日を選ぶ方法~安易な物に流される~
こんにちは!
大阪・京都の伝統風水師 小林蔵道です。
伝統風水では、時間概念を大切に考えますので、お祝い事や祭祀、手術などを『三合擇日』と呼ばれる技術を使って、吉日を選びます。
しかし、現代の日本の『吉日取り』とは、考え方が全く違います。
あくまでも、趨吉避凶(すうきちひきょう)の概念で、考えなくてはいけません。
吉日に否定的だった私
風水師になる以前の私は、『吉日』という概念に、否定的でした。
思った日が吉日…。
吉日を選ぶ事よりも、目的と行動を正す事の方が大切だと思っていましたから。
更に、当時の私は『吉日』といっても、六曜(先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口)しか知りませんでした!
所詮、血液型占い程度の古人が担いだ、何の根拠も無い縁起。
としか、思っていませんでした。
仏滅よりも、大安が良いんでしょ…ぐらい(笑)。
そんな私が、今は『吉日』を使う・・・よいうよりも『擇日法』を使うようになりました。
なぜ『擇日法』を使うようになったのか?
本当の擇日法は、六曜のように、いい加減な物では無く、良い人生を創る為の『天時=地理=人和』に、擇日が必要な事を理解したから・・・。
古人は、天体の動き、地球と天体の関係、天体と人間の関係を、観察し、擇日法を作り上げた事を、つくづく実感しました。
というのも、例えば『月』の満ち欠けが、人間に作用する事は、統計学の上では成り立ちますよね。
犯罪が増えたり、事故が増えたり・・・。
しかし、科学的な因果関係まで、解明されていないというだけ。
実際、『凶日』の事故の多さや、犯罪の多さを目の当たりにすると、科学的因果関係が見つかっていなくても、擇日法を活用した方が、自分自身の人生に役立つと考えますよね。
もちろん、迷信と考えなくてはいけない吉凶日も、擇日法の中にありますので、それらは、省いて考えますけど。
本当の吉日の取り方
吉日を取る為に、通書と呼ばれる暦が、現代でも販売されています。
この通書の中には、1日1日の吉凶が記されているのですが、1日に対して、吉とされる用事、凶とされる用事の両方が記されています。
例えば2020年6月20日(土)の天赦日。
確かに『天赦日』で、間違いありません。
しかし、私は、この日を吉日として、使いませんでした。
この日は、天赦日であるのと同時に『曲星』でもあり、『月建』や『天瘟』、『劫殺』でもあるのです。
『月建』や『天瘟』『劫殺』は、吉日では無く、凶日です。
月建は、リフォームに凶
天瘟は、感染症に注意
劫殺は、営業や交渉に凶
という日です。
しかも、下記を確認して下さい。
『協紀不取』となっています。
これは、洪潮和老師が著した『協紀辨方書』で、使用できない日とされているという意味です。
天赦日であっても、あまり使える日では無いという事です。
ツイッターで【伝統風水週間暦】を毎週日曜日に配信していますので、是非フォローして参考にして下さい。
【伝統風水週間暦】
— 伝統風水師 小林蔵道 (@house7_2000) April 11, 2021
12日(月)吉日 契約ごとやお店のオープンに吉!
13日(火)鍼灸に向いていない日
14日(水)日帰り旅行に吉!
15日(木)大掃除に大吉。
16日(金)木の伐採に最適!
17日(土)会食は厳禁。
18日(日)神社参拝やお願い事に大吉!
それでは良い一週間を!
また、【伝統風水週間暦】についての記事は、記事最後にURLを貼っていますので、御参照下さい。
凶を避け、吉に趣く(趨吉避凶)
他の伝統風水や、命理学なども、同じ概念で考えます。
もちろん擇日法においても【凶を避け、吉に趨く】を中心に考えます。
全てに対して吉な日というのは、存在しません。
例えば6月20日の場合、感染症に注意という『天瘟』が入っていますので、大勢の人を集めて、結婚式・・・なんていうのは。
凶を避ける事にこそ、今後の開運がある!
本当の擇日法は、様々なロジックを重ね合わせ、あらゆる凶を避け、吉に趨く技術ですので、一般の方に、使いこなすのは難しいかも知れません。
結婚などの人生の節目となる、大きな行事は、信用の置ける伝統風水師に依頼する事をお勧めします。
簡単な擇日法~誰でも簡単に!~
【生年から割り出す】
万年暦で、生年の十干十二支を割り出します。
例えば今年生まれの人は『庚子年』
庚にとって凶は『甲』
子にとって凶は『午』
ですので、庚子年生まれの凶日は『戊午日』となります。
この日は、引越しや旅行、交渉ごとなどは、やめた方が良い日と考えましょうね。
【十干の凶】
甲年生まれは庚日
乙年生まれは辛日
丙年生まれは壬日
丁年生まれは癸日
戊年生まれは甲日
己年生まれは乙日
庚年生まれは丙日
辛年生まれは丁日
壬年生まれは戊日
癸年生まれは己日
【十二支の凶】
子年生まれは午日
丑年生まれは未日
寅年生まれは申日
卯年生まれは酉日
辰年生まれは戌日
巳年生まれは亥日
午年生まれは子日
未年生まれは丑日
申年生まれは寅日
酉年生まれは卯日
戌年生まれは辰日
亥年生まれは巳日
を合わせて考えましょう。
【例】
戊年生まれの子年生まれの方の凶日は、甲午日
全部で六十通りある凶日の中で、何日が自分にとって凶日になるのか知っておくと『趨吉避凶』がしやすいですよね。
伝統風水師 小林蔵道
東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。
京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のためのプログラムを開催。テレビやラジオにも出演。
実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。
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プロフィール
伝統風水師 小林蔵道
東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。
京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のための和風水プログラムを開催。テレビやラジオにも出演。
実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。