孔子「論語」から学ぶ開運法

こんにちは!
大阪・京都の伝統風水師 小林蔵道です。

今日は孔子の『論語』から開運を勉強してみようと思います。

孔子は紀元前551年~紀元前479年に、現代の中国に生きた思想家・哲学者・儒家で、釈迦やキリスト、ソクラテスと並べられ四聖とされている偉人です。

『論語』というのは、孔子が弟子たちに教えた内容がまとめられた書物で、中国古典の四書五経の一つです。

また、『論語』が日本に入ってきたのは、応神16年西暦285年と言われています。
学校で習う古墳時代の初期の頃ですね。
この時代は、極めて争いごとが少なく平和な時代だったとされています。
諸説ありますが、漢字が日本に伝来したのも、この少し前だと言われています。

日本でも論語は、聖徳太子や紫式部、徳川家康、楠木正成、二宮尊徳、吉田松陰などなど、
多くの偉人に読み継がれている事から、日本人にとって大切な書物である事がわかります。

また、2024年7月頃から採用される新紙幣の1万円札 渋沢栄一は『論語と算盤』以外にも多くの論語をテーマにした著書を残しています。

つまり、日本人にとって、『論語』は、私たちの幸せをつくる為に無くてはならない書物なっているのです。

ですから、論語の中には、開運の要素が山ほど詰まっているのです。

では、本題の開運について、お話を進めて行きます。

君子と小人の比較

論語の中で、孔子は度々「君子」と「小人」の比較を持ち出します。

開運という観点で、君子と小人を比較すれば、君子は「運」や「宿命」に振り回されず、志を全うする人で、小人というのは「運」や「宿命」に振り回され、人生を右往左往する人と言えるでしょう。

つまり、本来の開運というのは、運という時間概念に振り回される事なく、宿命を全うする事なのだという事です。

では、論語の中の「君子」と「小人」の比較を二つご紹介します。

子曰、君子和而不同、小人同而不和。

子曰、君子和而不同、小人同而不和。
子曰く、君子和して同ぜず、小人同じて和せず。

君子は、和するが、同とはならない。
逆に小人は、同するが、和する事がない。

和というのは、それぞれの才能を生かし、一つの目的に向って進む事。
例えば、水は火があり、お湯になる。そこへ野菜や肉などを入れる事で、鍋やみそ汁などの料理へと発展します。

つまり、水は水のままだし、野菜は野菜のまま、肉のままで、互いの才能を引き出し合って一つの目的を達成するのだという事です。

同というのは、同化するという意味です。

ある人が右と言えば、右に進み、またある人が左と言えば、左へ進みます。
つまり、考えるという事がそこにはないし、己というものが無く、ただただ周囲と同化しているだけなのです。

なぜ小人は運に振り回される?

なぜ小人は、運や宿命に振り回されるのだろうか?

考えずに行動しているから…。

考え行動するからこそ、目的に対して進む事ができ、志が果たせるという事です。

では、何を考え、基準として行動すれば良いのか?

という事が、二つ目の孔子の言葉になります。

子曰、君子喩於義、小人喩於利。

子曰、君子喩於義、小人喩於利。
子曰く、君子は義に喩り、小人は利に喩る。

君子は義を基準として、小人は利益を基準にするという意味です。

色んな意味がありますが、「義」というのは、「道理」を表します。

目先の利益を基準にするのではなく、道理を基準にするのが君子だというのです。

私は、クライアント様に一貫してお伝えするのが、「運が悪いから失敗するんじゃありません!」「運が悪い時だから…」など、運が悪いから結果が悪くなるのではなく、道理に反した時に、結果が悪くなるのだ…という事です。

つまり、道理さえ間違えなければ、結果は悪くならない…という事なんです。

利益を基準にした瞬間、判断を間違てしまうのです。

その理由が上記の図になります。

これは、六神図や六神論と言われ、世の中の道理を表した図。

利益というのは、財で考えますので、利益重視で考えると思考が攻撃されてしまう。
つまり、倫理観を失ってしまったり、思考が停止してしまったりする。

だから、小人は利益で間違った判断をしてしまい、望んでいない結果を呼び寄せてしまう。

言い換えると、運が良い時は想像以上の結果を手に入れる事が出来るのですが、運が悪い時でも想像通りの結果が手に入るんです。

運に振り回されない人生指針

運に振り回されない人生の指針として、孔子は「君子」と「小人」という事を比較して教えてくれているのです。

目指すものがあった時、それだけを見るのではなく、その真逆を見ることで、多くの事がわかるという事なのでしょう。

君子と小人という観点で、自分の事を振り返りながら、『論語』を読む事で、皆さんの人生は「運」という厄介なものに、振り回される事が少なくなるでしょう。

これこそが、「本当の開運」となりますから、是非実践して下さい。

おススメの論語

もし、皆さんが論語を読んで、自分の人生を開運したい!そう思われたなら…。

論語と言っても、数多く並んでいますので、どれが良いかわからない…そんな時は下記をお勧めします!

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伝統風水師 小林蔵道

 東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。

 京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のためのプログラムを開催。テレビやラジオにも出演。

 実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。

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