【伝統風水】完璧な風水(家相と地相)の建物や間取りとは?~
こんにちは!
大阪・京都の伝統風水師 小林蔵道です。
『完璧な風水(地相と家相)の家ってあるんですか?』
こう聞かれると答えるのが本当に難しい…。
あると言えばあるし…無いと言えば無いし…。
なぜ、こんな答えになってしまうのか、これから説明していきましょう♪
不幸や不運が無い家
不幸や不運が無い家…って存在すると思いますか?
答えは『無い』。
そんな家は存在しません。
そもそも、不幸や不運は『家』『住居』の影響のみで起きている訳ではありません。
個人の宿命や運(時間概念)、他人から受ける影響、そして建物や土地、地形、自然などから影響を受けた上で、『幸運な事』や『不運な事』、『幸せ』や『不幸』は起きます。
良い中にも悪い事があり、悪い事の中にも良い事がある。
それが、人生なのです。
だから、不幸や不運が無い家というのは、存在しないのです。
人間の幸運や不幸は『天・地・人』の複雑な関係によって起きます。
その中の一つの要素が『伝統風水(家相と地相)』という事になるのです。
完璧な風水(家相と地相)の効果は?
という事は、完璧な風水(家相と地相)の建物に住んでいても、不幸な事が起きてしまう事があるという事は、お解り頂けたでしょうか?(この部分はメチャクチャ深い話)
では、『完璧な風水の建物』というのは、どのような効果をもたらすのでしょうか?
伝統風水の原点は、人間と自然の共存共栄にあります。
つまり、完璧な風水の建物に住むことによって、人間は自然の影響を良い状態で受ける事ができ、住む人のとって、最善に近い判断を続ける事が出来るようになります。
結果的に、不幸中の幸いによって、不運な事や不幸な事が、起きたとしても、結果的に何とか切り抜ける事が出来る。
そんな効果を期待する事が出来るでしょう。
完璧な巒頭風水(地相等)の物件とは?
完璧な巒頭風水の物件というのは、伝統風水的パワースポットに建つ物件と言えるでしょう。
伝統風水パワースポットの条件として『龍・穴・砂・水』があります。
龍とは
![](https://ishira-fengshui.jp/wp-content/uploads/2021/09/伊勢神宮の龍脈.jpg)
伝統風水の中で『龍』というと、いろんな意味を持ちますが、ここでいう『龍』は、龍脈(山脈)の事を表しています。
山は、エネルギーの宝庫です。
山に蓄積されたエネルギーが、龍脈(山脈)を通って、穴(けつ)に向かって流れています。
完璧な巒頭風水を求めるとなると、『龍(山』』が生きている事が条件(生龍)となります。
生きている龍というのは
・しっかりと起伏がある事。
・樹木が育っている事
・龍脈が切られていない事(トンネル等)
などが、条件となり、正しくエネルギーを蓄える事ができて、穴までエネルギーをしっかりと運べる山という事になります。
また、宅にとって龍の存在は、住む人の繁栄に影響を与え、龍のあり方で盛衰が決まると言われています。
生きた龍が、龍脈を通じて、しっかりとエネルギーを送っている場所!
穴(けつ)とは
穴というのは、龍脈から送られたエネルギーが、地上に噴出する点の事を言います。
高い所から流れてきたエネルギーが、水龍(川)に隔てられて集中した場所とされ、穴となる条件は『平らな大地』である事とされています。
高い所から、低い所に流れてきたエネルギーは、穴から天に向かいます。
そして、龍に戻っていくのです。
つまり、良い龍を見つけたら、次はエネルギーの噴出点となる穴を探すという流れになります。
また、穴は汚れていない方が良いでしょう。
穴の穢れは、トラブルやアクシデントに繋がります。
砂(さ)とは
砂というのは、龍から流れてきたエネルギーが、穴を経て、地上に噴出するのですが、その際に邪魔になるのが風であると考えられ、風からエネルギーを守る山の事を言います。
つまり、完璧な巒頭風水には、穴を風から守る山や建物が必要という事です。
砂は『寿夭(じゅよう)』に影響すると言われ、寿夭とは『健康』や『寿命』の事を指しています。
水(すい)とは
水(すい)とは、読んで字の如く『水(みず)』の存在。
川や池、湖などを表します。
水(すい)は、財を表し、水の無い場所は、貧賤になるとされ、水が豊富な場所は『冨人』になるとされています。
また、川の影響は『エネルギーを界てる』と言われ、山のエネルギーが周囲に散じてしまわないようにする効果があると考えられています。
![](https://ishira-fengshui.jp/wp-content/uploads/2021/09/伊勢神宮の龍脈2.jpg)
4つの条件が四神相応!
これら4つの条件が整った地の事を、四神相応と呼び、『地霊人傑の地』とされています。
地霊人傑とは、優れた大地が、優れた人を育てるという意味。
つまり、巒頭風水の中でも最高の環境であるという事になります。
完璧な理気風水(家相や方位)の物件とは?
理気風水、つまり方位や時間概念を使った伝統風水で、360度が吉方となる事は、100%あり得ません。
それは、理気風水のどの技術を使っても、100%あり得ません。
また、伝統風水の中で、理気風水は内家と外家の2つに分類されますが、内家も外家も360度が吉方位となる事はありません。
当然、完璧な風水の建物で、完璧な風水の間取りをつくろうと思うと、理気風水も十分に使用しなければいけません。
理気風水の難しい所は、建物の建てられた年数、建物の方位によって、全ての吉凶が変わるところです。
同じ場所に同じ建物を建てたとしても、建てられた時期によって、また使用する時期によって、影響を受ける吉凶が変わる事になるんですよね。
理気風水の内家と外家
理気風水は特に、内家と外家を見なくてはいけません。
要は、建物の外(外溝)と建物の内(間取り)の両面を見なければ、最高の風水の建物は建てられないという事です。
理気風水の外家
外家理気風水では
・門の位置
・池の位置
・植林の位置と高さ
・通路の位置と向き
・排水口の位置
・給水の位置
・敷地内の水の流れる向き
・倉庫の位置
・近隣の山との関係
・近隣の水路との関係
・エアコンなどの室外機の位置
などなど
などを、吉に合わせて設計します。
もちろん、庭などに庭石を配置する場合は、庭石の位置も吉に合わせて設計します。
もし、私が完璧な風水建物の設計をするとしたら、下記の技法を使用します。
(通常の風水鑑定でも使用していますが…藁)
![](https://ishira-fengshui.jp/wp-content/uploads/2019/12/61u9x9k0mGL._SY355_.jpg)
【使用技法】
・玄空飛星派
・玄空大卦
・玄空六法
・龍門八局水法
・生旺墓水法
・旺公陽宅神断
・些氏水法
・三元通天照水経
・八宮水法
・頼公砂法
・二十八宿砂法
などなどを活用するでしょう(笑)
その上で、内家(間取り)を決定します。
理気風水の内家
![](https://ishira-fengshui.jp/wp-content/uploads/2019/09/d6fc9_0002643634_1.jpg)
内家では、主に玄空飛星派を使用し、建物の前面に『陽の吉』、建物の背面に『陰の吉』が配置されるような方位を選びます。
専門用語で『旺山旺向』と呼びます。
『陽の大吉』に、玄関やLDKを配置し、『陰の大吉』に、寝室や書斎、神棚を配置します。
その上で、大凶星と呼ばれる二黒土星と五黄土星の位置に、納戸や水回りを配置します。
また、排水口は『黄泉水』や『黄泉八殺』という凶方位を避けて配置します。
完璧な風水物件に住むとどうなるか?
正直な話、住んだ事が無いのでわかりませんが、日々鑑定して、吉風水物件(完璧ではないが)を見て、そこに住む人を見ているので想像は付きます。
・日々が充実する。
・内からエネルギーが湧いてくる。
・周囲の人にやさしくなれる。
・いらない悩みに惑わされない。
・自分自身を自然に表現できる。
そして、本当の意味で『豊かな暮らし』を味わえるのだろうなと思います。
まとめ
伝統風水師として、毎回毎回、最高の風水の完璧を目指して設計していますが、なかなかお目にかかる事が出来ないのが実情です。
与えられた土地の中での、最高の風水物件の提供はしてますよ!
というのも、都会は山龍が破壊され、水龍は人間の都合によって、変化させられてしまっているので、郊外に行かないと100%の理想的な土地が少ないのです。
郊外に行けば、良い土地であっても、調整区域で建物が建てられなかったり…。
ですが、こういう状況は、今に始まった事ではないと思います。
太古の大昔からあった問題なんだろうなと感じますね。
吉地を求めて何年も何年も旅を続けたぐらいですからね。
私自身も、現時点で『完璧な風水物件』に住めている訳ではありません。
今後の目標です!
完璧な風水の建物や間取り…かなり難しいけども『存在』します。
ぜひ皆さんも最高の風水物件を手に入れましょう♪
![profile-photo](https://ishira-fengshui.jp/wp-content/themes/ishira-original/img/profile.jpg)
伝統風水師 小林蔵道
東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。
京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のためのプログラムを開催。テレビやラジオにも出演。
実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。
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プロフィール
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伝統風水師 小林蔵道
東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。
京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のための和風水プログラムを開催。テレビやラジオにも出演。
実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。