風水鑑定の実例~複数の技術を重ねるのがポイント!~

こんにちは!

大阪・京都の伝統風水師 小林蔵道です。

先日、古民家の風水鑑定に行ってきました!

その時の様子を、簡単にお話しますね。

その壱 地形の確認

大阪と京都の県境にある物件。

広域で見ると有情の中にあるように見えますね。

有情とは
川や道路などが弧を描く内側にある土地。
吉と考えられる。

伝統風水師 小林蔵道

もう少し狭域にしてみます。

川の流れは、大きく考えると有情になっていますが、一つ問題があります。

それは、傾斜。

等高線を確認すると、細かい等高線のすぐ下の土地という事になります。

急傾斜に建物が建てられている場合

  • 懸崖屋
  • 洩気屋
  • 台土殺屋
  • 下陥屋

などに該当する場合がありますので、必ず現地調査をしなくてはいけません。

いずれも『凶地』とされていますので、該当する場合は慎重に物件を選ぶ必要があります。

その弐 現地で調査

実際の伝統風水鑑定は、必ず現地調査が必要になります。

現地調査無しで鑑定して欲しいと言われる事があるのですが、それは、医者に患者を見ずに診察しろと言っているようなものです。

ついでに、お話すると現場を見ずに判断する場合、簡易的にしか判断できませんと、充分すぎる位にお伝えしていても、お客様からすると『伝統風水師に看て貰った!』となってしまうんですよね(笑)

話を戻します。

当然、今回の現場も、現地調査に向かいました。

右側が母屋で、左側が納屋。

この写真で確認すると、平地に建てられていそうですね。

しかし右下をご覧下さい。

石積みになっています。

という事は、切り土or盛り土の上の、土地だということです。

上記は、『凶となる土地』をいくつかご紹介していますので、是非ご確認下さい。

四神相応の観点から、確認すると、青龍は少し弱めだけど、白虎はしっかりしてそうな感じですよね。

少し離れて写真撮影をして見ました。

市役所に確認しましたところ、『切り土』である事が判明。
『盛り土』に比べて、『切り土』の方が、凶は弱いといわれていますが、吉として加点する事は出来ません。

周囲の地形を全体的に考えると、加点する事は出来ませんでした。

0点

その参 山と建物の関係

土地の確認が終わりましたので、次は近くの山と、建物の関係が合局(吉)になっているか?

玄空大卦という技術を使って鑑定します。

このような形で山と建物の関係を確認。

山の位置が『坤為地』

建物の方位が『雷火豊』

坤為地や雷火豊とは
易経にある六十四卦の種類。

伝統風水師 小林蔵道

これも、これと言って加点する部分がありませんでした。

0点

その四 川の流れとの関係

すぐ近くに川が流れていますので、川の流れとの関係を確認します。

これには幾つかの流派を使います。

小難しい事を書いても、意味が無いと思うので簡単に!

龍門八局水法(乾坤国宝水法)で『破局』。

何一つ、良い部分がありませんでした。

生旺墓水法でも『破局』。

~雷に打たれ、女子が淫乱になり、死んでいく方位~

となっていました。

という事で、加点どころか減点となる状態でした。

ー50点

その五 宅内の風水を見る

宅内の風水は、最もポピュラーで、信用性の高い『玄空飛星派』(フライングスター)。

外家巒頭(地形)を確認すると、玄関に路冲殺がありますので、造作する事で、玄関に来る『殺』を無力化させます。

そして、勝手口になっている場所は、外家が平地になっていますので、明堂(オープンスペース)として、活用します。

それには、勝手口を、玄関と見立てれるように、造作(風水リフォーム)します。

そうする事で、勝手口側に回っている、吉星を120%に生かすことが出来ます。

さらに、健康面を司るエネルギーも吉星が配置されている為、充分に使用する事が出来ますので、玄空飛星派(フライングスター)としては、合局。

吉と考える事が出来ます。

玄空飛星派(フライングスター)しか使用しない、風水師なら飛び付く好条件となります。

これが、伝統風水の落とし穴であり、風水を実践しても効果が出ない原因の一つと考える事が出来るでしょう。

その六 五行易判断

今住んでいる物件と、今回の物件のどちらが吉となるのか?という事を、念のため、卜術(五行易、断易)を使って判断しました。

結果は、どちらも凶。

この内容を生かして、次に進む事!

総合的判断

今回の建物は

  • 龍門八局水法(乾坤国宝水法)
  • 生旺墓水法
  • 巒頭
  • 玄空大卦
  • 玄空飛星派

を使用して、鑑定しましたが『吉』となったのは、玄空飛星派のみ。

その他の風水が、全然ダメでしたね。

という事で、総合評価は

マイナス50点

となります。

今回のことで皆さんに知って頂きたいこと

伝統風水は、総合的な判断が必要になります。

八宅派のみ、玄空飛星派のみの鑑定になると、上記の状態を見抜く事が出来ません。

『土地は、人を選ぶ』と言います。

吉地と出会わないのは、土地に選ばれていないから・・・。

土地に選ばれるように、日々精進ですね。

正しく使用(素人判断しない!)し、吉風水の物件を探しましょう。


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伝統風水師 小林蔵道

 東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。

 京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のためのプログラムを開催。テレビやラジオにも出演。

 実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。

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伝統風水師 小林蔵道

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京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のための和風水プログラムを開催。テレビやラジオにも出演。
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