伝統八宅派風水鑑定方法!~伝統的な八宅派風水の真実~

こんにちは!

大阪・京都の伝統風水師 小林蔵道です。

最近は、玄空飛星派もポピュラーになってきましたが、まだまだ根強い人気の『八宅派風水』です。

私はほとんど使用しませんが…。

①八宅派風水とは何なのか?
②八宅派の鑑定方法。
③なぜ私がほとんど使用しないのか?

について、お話させて頂きます。

【必要な物】
図面
方位磁石
厚紙
定規
360度分度器
住人の生まれ年

日本の八宅派風水

日本で流行している『八宅派』。

八宅派風水は、『宅(家)』と『命(人)』を八種類(八卦)に分類し、『宅』と『命』の相性に重きを置く技法と言われています。

分類の仕方は、『宅』の場合は方位、『命』の場合は生まれ年で分類します。

分類された『宅』と『命』は、それぞれ八つの方位を持ちますので、各方位に対する吉凶を論じます。

『宅』の分類法

まず、『宅』の種類を決定しなくてはいけません。

宅の種類は、『宅』の坐(ざ)の方位から割り出します。

方位を割り出す為に、大切な事が建物の坐と向(こう)の決定になります。

簡単に説明すると坐というのは、建物の背面の事をいい、向というのは建物の向いている方の事を言います。

八宅派の場合、『坐』を基準に考えますので、注意が必要です。
『向』を基準に算出しません!

技法によって『坐』が基準となる場合、『向』が基準となる場合がある。

方位を測定する時は、必ず磁石を使用して下さい。

スマホ等はあまりお勧めしません。

坐の方位で、宅の種類を八種類に分類する事が出来ます。

【離宅】
157.5度~202.5度
【坤宅】
202.5度~247.5度
【兌宅】
247.5度~292.5度
【乾宅】
292.5度~337.5度
【坎宅】
337.5度~22.5度
【艮宅】
22.5度~67.5度
【震宅】
67.5度~112.5度
【巽宅】
112.5度~157.5度

『宅』の太極(中心)の出し方!

宅の八卦を算出したら、次は『太極(中心)』を出します。

太極の考え方は、平面図にした時の重心の位置が太極となります。

建物の形が長方形であれば、重心を出すのは簡単なのですが、張りや欠けがある場合は、それも計算に入れて重心を算出します。

ですが、複雑な形になれば、計算式も複雑になり、XやらYやらを使って計算の上で重心算出をしなくてはいけません。

一番簡単な方法は、平面図と同じ大きさの厚紙を作り、鉛筆の上にバランスよく乗る場所が重心になります。

少し面倒臭いかも知れませんが、『太極』は、大切なポイントになりますので、正しい重心を割り出しましょう!

私の場合は、重心算出ソフトを利用しています(笑)

八分割の方位線を引く!

太極を決定したら、次は八方位線を引きます。

太極を中心に八方位の分割をするのですが、45度で分割します。

分割は下記の度数で行ってください。

【離方位】
157.5度~202.5度
【坤方位】
202.5度~247.5度
【兌方位】
247.5度~292.5度
【乾方位】
292.5度~337.5度
【坎方位】
337.5度~22.5度
【艮方位】
22.5度~67.5度
【震方位】
67.5度~112.5度
【巽方位】
112.5度~157.5度

これで鑑定書の完成です。

八宅派の各宅の吉凶

各八方位に対して、吉凶がでました。

生気の方位『大吉』

リビングやダイニング、大黒柱の部屋、寝室などに使用するのが好ましい。

活力があふれ、気品が備わります。
また、子宝にも恵まれやすくなるとされています。

天医の方位『大吉』

リビングやダイニング、大黒柱の部屋、寝室などに使用するのが好ましい。

特に女性に有利な方位とされている。
また、健康運にも良いとされている。

延年の方位『吉』

リビングやダイニング、大黒柱の部屋、寝室などに使用するのが好ましい。

家族の和合や夫婦関係に良い影響を与えると言われている。

伏位の方位『吉』

リビングやダイニング、大黒柱の部屋、寝室などに使用するのが好ましい。

大黒柱の権威に良い影響を与えるとされている。
また、この方位に浄化槽などがあると『幽霊』が出ると言われている。

五鬼の方位『凶』

トイレ、浴室、納戸などに適している。
つまり、人が長い時間滞在しない方が良いという事である。

突然の事故や病気に悩まされると言われている。

禍害の方位『凶』

トイレ、浴室、納戸などに適している。
つまり、人が長い時間滞在しない方が良いという事である。

法律問題に悩まされたり、人間関係に悩まされる。
些細な事が大事へと繋がる方位。

絶命の方位『大凶』

トイレ、浴室、納戸などに適している。
つまり、人が長い時間滞在しない方が良いという事である。

病気、癌、奇病に悩まされる。

六殺の方位『大凶』

トイレ、浴室、納戸などに適している。
つまり、人が長い時間滞在しない方が良いという事である。

夫婦仲が悪くなり、家庭内別居や離婚に向かいやすい。
男は家を放棄し、女性は淫乱になると言われている。

個人(命卦)の分類法

宅を八卦に分類したら、次は個人の命(めい)を八種類に分類します。

人間は、個々によって、方位から受ける影響が違うと考えられてています。

ですので、同じ寝室に寝ても、Aさんには凶意が現れたけど、Bさんには現れなかった…という事があります。

八宅派では、その原因を住む人の『命』の違いによるものだと考えるのです。

では、個人の命卦の出し方を説明しますね。

命卦の出し方

命卦は、生まれ年と性別によって、決定される宿命の事を言います。

宿命といっても、本来はその人の性質をみるのではなく、主に個人に対する『方位』を確認する事が出来ます。

生まれ年に対する八卦の表を作りましたので、自分がどの命卦になるのか確認しましょう!

生まれた年男性命卦女性命卦
 昭和12、21、30、39、48、57、平成3年、12、21、30離(り)乾(けん)
 昭和13、22、31、40、49、58、平成4年、13、22、31艮(ごん)兌(だ)
 昭和14、23、32、41、50、59、平成5年、14、23、32兌(だ)艮(ごん)
 昭和15、24、33、42、51、60、平成6年、15、24、33乾(けん)離(り)
 昭和16、25、34、43、52、61、平成7年、16、25坤(こん)坎(かん)
 昭和17、26、35、44、53、62、平成8年、17、26巽(そん)坤(こん)
 昭和18、27、36、45、54、63、平成9年、18、27震(しん)震(しん)
 昭和19、28、37、46、55、平成元年、10、19、28坤(こん)巽(そん)
 昭和20、29、38、47、56、平成2年、11、20、29坎(かん)艮(ごん)

個別の方位盤

宅の方位盤と内容は同じになります。

例えば、艮宅に離卦の方がお住まいだとします。

そうなると『宅卦』の吉方位と『命卦』の吉方位が、全て逆になります。
このような場合に、宅と命の相性が悪いと判断するのです。

逆に宅卦と命卦が同じ場合は、吉方位も凶方位も同じになります。

吉方位が同じになると、間取りのレイアウトもしやすくなりますよね。

命卦に対する方位の意味

生気の方位(大吉)

エネルギーが生み出される方位。
活発、貴品、発展などの意味がある。

天医の方位(大吉)

健康に関する方位。
落ち着きや集中といった意味がある。

延年の方位(吉)

和合の方位。
楽しみながら生活が出来るという意味がある。
また、夫婦関係という意味もある。

伏位の方位

平安の方位。
基本的には、伏位=坐になるので、吉凶を論じる事はありません。

五鬼の方位

災難の方位。
癌などの病気の意味がある。

禍害の方位

災禍に巻き込まれる方位。
突発的な不運に遭いやすいとされている。
口論、事故、法律問題などの意味。

絶命の方位

読んで字の如く、命を絶つほどの凶意に遭うと言われる。
行き詰まりを感じたり、失業や癌、奇病や難病など、大きく人生に影響を与える凶意があるとされている。

六殺の方位

精神的な不安定を呼び込む方位。
色情のトラブルや酒に溺れるなどの意味がある。

まとめ

簡単な日本で流行している『八宅派』の鑑定方法を書きました。

本来は、宅外観法や流年からみる観法があるのですが、日本の中では、なかなか紹介されていません。

なぜならば『難しい』から。

ダイエットやビジネス成功論などでも、同じことが言えますが『流行=正しい』では無いのです。

簡単なものは、流行しやすく、難しいものは『真実』だとしても、流行しないのが世の常。
自然の摂理なんですね。

ですので、今回の内容は『遊び』程度に、ご利用いただきたいと思います。

新築を設計するような時に、絶対に使用しないようにお願い致します。
取り返しがつきませんので…。

Q&A

Q:宅卦と命卦 どちらを優先するべきですか?

正しい答えは、どちらも!という事になります。

ですが、どちらかと言えば宅卦を優先させる方が良いでしょうね。

Q:太極を出すベランダやサンルームは、建物に含まれますか?

A:ベランダは建物に含みません。サンルームはその時の状況によって変わります。
しっかりと風が遮れる構造になっているか?建物から直接出入りできるようになっているか?という部分を確認します。

Q:新築時に八宅派は使うべきですか?

使うべきではありません。
もっと正確にいうと、使っても良いですが、他の技法の方が信憑性が高いので、他の技法を使った上で使用するなら全く問題ありません。

ですが、八宅派のみで新築設計をするのは、絶対にお勧めしません。
正直、危険すぎます。

Q:方位分割30/60を使わないのですか?

A:はい。使いません。
基礎的な八宅派はここで終わりですが、もっと深い八宅派になってくると、八方位ではなく、二十四方位を使用します。
二十四方位を使用した時に、30/60の分割では辻褄が合わなくなります。
ゆえに、45度分割の八方位を使用します!

Q:なぜ小林先生は『八宅派』を使わないのですか?

私自身、八宅派を使用しない訳ではありません。

ですが、私が使用する八宅派は、時間概念と宅の関係を深く読み解きます。

時間概念を含めた八宅派となると、かなり専門的な知識が必要になりますので、今回のブログには書きませんでした。(たぶん書いても理解できるのは風水師だけ)

また、今回ご紹介した『八宅派』は、何百と検証した結果、いまいち象意と実際の出来事が合わないのです。

それについては下記の動画をご覧ください。

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伝統風水師 小林蔵道

 東洋の伝統を重んじ、和魂漢才スタイルで人間の幸せを創造。

 京都に風水専門店を構え、年間300件以上の風水、四柱推命鑑定や、目標達成のためのプログラムを開催。テレビやラジオにも出演。

 実は20代まで占い嫌いでしたが、巷で知られているのとは違う「本当の風水」を知り、現在は専業の風水師です。

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